第397話 ビデオ

2016年5月22日

第16部-2人の真実-

t f B! P L
司「その人もヤンキー?
母さんもヤンキーなん?」

母「その人も母さんも
ヤンキーじゃなかったよ」

司「父さんがヤンキーなら
なんでヤンキーじゃない人
と一緒におったん?」

母「その辺りは明日にでも
父さんに聞けばいい・・・
母さんじゃわからんから」

司「父さんって今日僕と
母さんがこうやって話を
することは知ってるん?」

母「知ってるよ。司が15の
誕生日を迎えたら話をする
っていうのを何年も前から
覚えていてくれたから」

司「なんで・・・15なん?
その理由はなんなん?」

高校に入ってからとか・・
成人式を迎える前とか・・

なんでまだ中学生の僕に
それを言うかわからない。

母「あの人との約束やった
司が15になった時に・・・
言ってやってくれって」

司「それだけの理由で?」

母「そう。それで・・・
司が全てを知りたいのなら
このビデオを見ればいい。
これ以上知りたくないなら
このビデオは見なくていい

司は・・・どうしたい?」

司「そのビデオって・・・
何が写ってるの・・・?」

母「その人が司に宛てた
メッセージが写ってる」

司「どうしよう・・・」

僕は少し考えた・・・
そして疑問を聞いた・・・

司「それを見て・・・
僕は父さんや母さんに対し
態度は変わるもんかな?」

母「それはわかんない・・
父さんは司に対しても京美
に対しても同じ扱いしてる
私達が変わる事はなくても
司は変わるかもしれない」

司「僕が・・・変わる?」

母「司にとっての父さんが
2人になってしまうから」

もし僕が見てしまったら
今の父さんに対して僕自身
が変わるかもしれない。

知らなければ今まで通りに
過ごせると言う事だろう。

だけど・・・僕は・・・

司「見る・・・そんで・・
ちゃんと受け止めたい」

見ないといけないと思った
母さんや父さんの為にも。

母「わかった。見よう。
ヘッドフォンつけといて」

母さんがビデオを入れた。
僕はヘッドフォンをつけた

そして・・・始まった。

古いテープのようだ・・・
最初の画像が乱れていた。

声が・・・聞こえだす。

??「これでいいんかなぁ」

??「それで撮れてるかな」

若い母さんの声だった。
そこには母さんが写ってた

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