剛士「ははっ。説明無しで
連れてこられたんかぁ」
司「そうなんですよ・・・
わけがわかんなくて・・」
剛士「あの人はいつもそう
俺も説明されてへんから」
司「え~そうなんですか?
じゃあ僕邪魔者ですか?」
剛士「別にかまへんよ。
俺ももう慣れてるから。
じゃあみんなに紹介する。
おーい。全員集合やぁ」
先生がみんなを呼んだ。
そして自己紹介をした。
司「宮根 司と言います。
よろしくお願いします」
生徒「お願いしまーす」
剛士「宮根君は研修生や。
だから最近入ってきた子と
一緒にやってもらうから」
司「はい。わかりました」
同じぐらいの同級生の班に
入れられて少し安心した。
司「宜しくお願いします」
??「・・・ふんっ」
司「・・・あれ?」
なんか嫌われていた・・・
そして一緒に練習をする。
僕はみようみまねで練習し
盗む事で必死になってた。
司「めっちゃ・・・早い」
組手を見ているとやりとり
がとても早くて驚いた。
剛士「どうや?分かるか?
ジークンドーはこんな感じ
でやっていくねんけどな」
司「めっちゃ速いですね。
なんであんな速いんです?
肘関節を使うんですか?」
剛士「木人で練習するねん
ちょっと来てみて」
司「はいっ」
先生と一緒に移動した。
そしてなにか変な形をした
木の人のようなのがあった
剛士「これをこうする」
司「うわっ。すごい」
左右に動いて木人の腕を
上下に分けて打っていた。
そのスピードは速い。
他のどんな格闘技よりも
その攻撃は早かった。
剛士「やってみるか?」
司「はい。やります」
ひとまずやらしてもらった
しかし上手くはいかない。
司「あれ?難しいですね」
剛士「力を入れすぎてると
次の攻撃ができなくなる。
適度な脱力が必要やねん。
この脱力が難しいけどな」
司「脱力ですか・・・」
剛士「まぁ難しいけどな。
生徒もみんな・・・」
ドドドドドンッ・・・
司「こんな・・・感じ。
いや・・やっぱり難しい」
力を抜いて当たる瞬間のみ
力を入れてすぐに手を引き
同じ動作を繰り返す・・・
が・・動作が続かない。