魂輝「司~。今日は僕も
一緒に柔法やりたいです。
お願いしますです」
司「うん。わかったぁ。
じゃあ一緒にやろっか」
魂輝君と乱取りをする。
お互い組み合った。
司「あれ?攻めない?」
魂輝君は攻めてこない。
僕のしかけを待っていた
僕は合気道に柔道なので
自分から仕掛けるよりも
相手の動きに合わせて
ずっと技をかけていた。
なので攻撃されないと
なると動かないだけだ。
魂輝「そうなんですかぁ
それじゃあ仕掛けます」
動かない僕をわかって
魂輝君が仕掛けてきた。
司「えっ・・・?」
魂輝「もろいですよ」
魂輝君は一気に体を
引き寄せ僕を背負った。
僕は踏ん張ろうとした。
魂輝「一緒ですよ」
バダアァァアン・・・
背負い投げからすぐに
背負い落としへ変わった
司「いったぁ・・・
でも・・・すごいなぁ」
魂輝「力の動きを掴むなら
力の動きを掴ませません」
司「すっごく早かったよ。
掛けと作りが同時やった」
魂輝「前にダディに教えて
もらって鍛錬してたんです
やっと実践で使えました。
ありがとうです。司」
司「僕のおかげじゃないよ
魂輝君の実力なんやから」
魂輝「使う必要の無い相手
に使っても意味ないです。
使う必要のあった司なので
実践感覚がわかりました」
司「なんか難しいね・・・
僕にはまだわかんないや」
魂輝君の話は難しかった。
僕ではついていけなかった
司「僕の今のやり方の柔道
って間違ってるのかな?」
魂輝「わからないですね。
それは司が決める事です。
正解にするかしないかは
僕じゃなくて司次第です」
司「どういうこと?」
魂輝「今自分のやってる事
が正しいかどうかってのは
自分以外決めれないですよ
僕も守も今やってることが
正しいかどうかなんてのは
わからずにやってますよ」
司「じゃあ正しくないかも
知れないってことなの?」
魂輝「さぁ?どうでしょう
ひとつの事を集中して長く
やってる人の方が正解って
いう常識的な事多いです」
司「そういえばそうやね」
魂輝「ひとつの事を長く
やるのって確かに正解だと
は思います。でもそれだけ
が正解とは思えないです」
司「うん。そうやわ」
魂輝君の言う事がわかる。
かなり深い話をしていた