司「今日から3学期かぁ。
体がビシビシきてるわぁ」
ずっと運動をしていると
体が慣れてくるんだけど
次の段階を求めてやると
また体の使い方が変わる。
普段は使わない体の部分を
いっぱい使ってきつかった
理子「なんか司。おどおど
した感じが無くなったね」
司「そう?変わったかな?
理子は可愛くなってるよ」
理子「もう。なんなん?」
理子は褒めると照れる人だ
そういう所が可愛かった。
司「もうすぐ3年やなぁ~
なんか1年って早いなぁ」
理子「そうやんね~・・・
ちょっと前まで1年生で
楽しくやってたのにね」
時間が過ぎるのは早かった
1年はあっというまだった
そして・・心配事も増えた
司「最近学校で好きな人
とか言われるねんけどさぁ
理子ってかなりモテルね」
理子「えっ?なんで~?
あたしモテテないって~」
司「理子を紹介してほしい
っていう男子とか多いよ。
サッカー部とか野球部とか
スポーツやってる人とか」
理子「えっ?そうなんやぁ
そんなん初耳なんやけど」
司「今まで黙っててん。
理子に言いたくないから」
理子「なんでなん?」
司「嫉妬してしまうから」
理子「え~。やきもち?」
司「うん・・やきもち・・
運動部かっこいいやんか」
理子「えへへ。嬉しい~。
今度の休みどっかいこうよ
久しぶりに2人で遊ぼう」
司「ちょっと待って・・・
再来週にせーへんかな?
来週は合気道があるから」
理子「わかった。再来週ね
見たい映画があるねんよ。
モザイクに映画見に行こ」
司「うん。わかったぁ。
映画見るの久しぶりやぁ」
ずっと柔法ばっかりしてて
息抜きはしていなかった。
たまには理子と遊ばないと
僕も心理的にきつかった。
その間にずっと道場に通い
守君にも色々相談しながら
2週間鍛錬をしていた。
そして・・・土曜日・・・
僕は理子とデートをする。
母さんに色々と相談してた
母さんは色々教えてくれた
待ち合わせは須磨の駅だ。
僕は15分前に来て待ってた
男が女に合わせてなかなか
遊ぶ時間が無い場合は必ず
待ち合わせ時間より早く
来て待つと誠意が伝わる。
そう母さんは言っていた。
理子「司ぁ~」
司「あっ。理子?早いよ」
理子は10分前に来た。
僕が待ったのは5分だけだ
早く来てよかったと思った