魂輝「詠春拳ですか?
あの攻撃の速さは・・・
どこの系統でしょうか」
守「詠春拳やないやろ。
あれはジークンドーや」
魂輝「ブルース・リー?
トラッピング技術ぐらい
しか知らないですけど」
守「ちゃんと見ておけ。
なかなか見れへんから」
司「すごい。すごいよ」
速い攻撃に驚いていた。
一瞬で何度も攻撃してた
魂輝「一般の打撃とは
全然違う伝え方ですね。
背中の筋力を両肩に伝え
腰・肘・手首に力を伝え
るのとは違いますよね」
守「ジークンドーの力の
伝わり方は全然違うねん
両腕の力に腰の入れ方で
肩と肘に力を伝える」
魂輝君が言っているのは
ボクシングの力の伝え方
守君が言っているのは
ジークンドーの伝え方だ
桁成は目突きや金的を
蹴ったりしていた。
反則かもしれないけど
それがジークンドーの
戦闘技術なので本来は
卑怯でもなんでもない。
ただ何も知らない僕には
反則にしか見えなかった
ガードばかりしていた
富田は急所をやられて
しまって倒れてしまった
富田は立ってこなかった
野田「それまでや。
この試合は富田の勝ち」
憲吾「え~。なんで?」
分家の人は反抗をした。
しかし理由が理由だった
野田「桁成の反則負けや。
それに富田は桁成から
最初にダウンとってたし
あのまま攻撃続けてたら
富田の勝ちやったやろう。
そんで桁成は金的蹴った。
負けてて反則負けの複合で
今回は桁成の負けやねん」
桁成「文句は無いです。
俺の・・・負けですね」
野田「喧嘩やないからな。
熱くなった桁成の負けや」
桁成自身も納得していた。
そして分家に負けがついた
野田「そんじゃあ次やなぁ
次鋒同士出てきてくれ~」
守「じゃあ行ってくるわ」
魂輝「頑張るですよ~」
司「守君~。頑張って~」
僕は精一杯応援をした。
「あれが・・・そうか?」
「そうみたいやで・・・」
本家は何か騒がしくなった
みんな守君の方を見てた。
国塚「あ~。俺の番かいな
めっちゃ待ったやんけ~」
佐伯「ぶち殺してこいや」
国塚「おう。わかってる」
国塚も前に出てきた。