桁成は離れようとする。
だけど富田は離れない。
太極拳の特徴である粘勁を
意識して動いていたから。
桁成「この距離はマズイ」
富田「死ね。桁成ぃ」
ドンッ・・・
桁成「ぐっ・・あっ・・」
富田は肘をみぞおちに打つ
伸縮動作を利用しながら
沈める力を使って打ってた
桁成はその場に倒れこむ。
守「八極拳。裡門頂肘か」
魂輝「かなり鍛錬してます
綺麗に打っていましたよ」
野田「追い討ちありやけど
富田は攻めへんのか?」
富田「喧嘩じゃないですし
立ち技で終わらせたい」
野田「ふーん。そっか。
桁成立てるか?後5秒で
KO負けにするけど?」
桁成「がはっ・・はっ。
立てます・・・よ・・」
桁成の足はふらついてた
一撃で足にきていた。
国塚「トドメさせよなぁ
いつもあんなんやから
桁成に負けるねんや」
佐伯「優しい奴やからな
それが富田の弱点やわ」
桁成は無理矢理立ってた
根性を見せて立ってた。
富田「本気を出してこいや
いつもの拳法見せろや」
魂輝「いつもの拳法?」
桁成「見せたくないけど
しょうがないか・・・」
桁成の構えが変わった。
ほんの少しだけ右半身に
なり左腕を顔の横に構え
右腕を前に突き出して
お腹の斜め横に構えた。
観客は少し騒ぎ出した。
守「なんや?あの構え」
魂輝「わかんないです。
正中線空いてますよね」
憲吾「見てればわかる」
守「ちょっと見とくわ」
富田「オン・ガード・
ポジションか・・・」
桁成「それじゃあ行くぞ
本気で倒してやるから」
富田「来いっ・・・」
桁成が動いた。
ダン・・・バンッ・・・
バババババッ・・・ダン
富田「ぐっ・・・速い」
桁成の攻撃が以上に速い
観客も騒ぎながら見てた