月日も流れて11月に入った
僕はかなり進歩していた。
薫「全然投げられへん」
司「あっ。今や・・・」
ビュッ・・・バッ・・・
ダアァァアン・・・
薫「あ~。やられたぁ」
司「ふぅ。勝てたぁ」
大内刈りから左内股へ。
これが僕の技になってた
背負い落としは難しい。
なかなかできなかった。
野田「司ぁ。女子部との
練習はこれで終わりや。
挨拶して感謝を表せよ」
司「はい」
女子部のみなさんに
しっかりと挨拶をして
一礼をして感謝を告げた
僕が短期間でここまで
やれるようになったのは
女子部のおかげだった。
素人同然の状態からずっと
付き合ってくれたから・・
感謝を言葉で表せきれずに
僕はずっと礼をしていた。
そして・・男子部へ戻った
野田「よーし。そんじゃあ
来週本家と合同でやるぞ」
桁成「え~。マジでぇ?
めっちゃ面倒くさいわぁ」
憲吾「本家は桁成狙いや。
まぁ頑張ってくれよ~」
桁成「来週かぁ。場所は?
本家でやります?分家?」
野田「本家でやろうか。
たまには遠征もせんとな」
司「本家ってどこです?」
野田「垂水か長田やな。
多分垂水になると思うわ」
桁成「垂水やったら・・・
対抗戦やる予定ですか?」
野田「本家が望んでるわ。
桁成倒してやるって」
桁成「めっちゃ面倒やわ」
野田「どうせやからなぁ~
柔法と剛法の試合やるか。
本家にもそう伝えとくわ」
桁成「両面はアリです?」
野田「両面は無しやな。
片面でやるから決めろや。
桁成が全部決めてええぞ」
桁成「じゃあ前回と一緒の
メンバーでやりますよ」
野田「あっ。それは無しや
守と司とタマは入れろよ。
司は柔法で後は任せるわ」
司「へっ?なんで?」
守「出ていいんですか?」
タマ「試合って・・・
まともにした事ないです」
桁成「先生が決めてくれた
ほうがやりやすいですよ」
野田「めんどくさいねん。
俺の望みはそれだけや。
後は桁成が決めてくれや」
桁成「わかりましたぁ~。
じゃあまずは希望制挙手」
みんな手を上げていた。
かなり積極的だった。