女子部で柔道をしていた
薫「動きが遅いって~」
司「うわっ。うわわっ」
ダアァアン・・・
バアアン・・・
司「ぐっ・・・はやい」
薫「ほら。立って」
女子部のスピードは速い
男子より全然速かった。
それに投げの感覚が違う
いつ投げられたのかが
わからなくなる時がある
薫「宮根君は踏ん張るから
簡単に崩せるねんって」
司「踏ん張らないと・・・
投げられてしまいますし」
薫「踏ん張るから投げれる
落とし技についてこれて
ないでしょ?」
司「はい・・・」
薫「合気道もやってると
色々わかってくるんやけど
力のかかってない方向に
技の特徴を合わせて投げる
そうすれば力はいらない」
司「んー。難しいですよ」
薫「反復練習やからね。
さっ。練習続けようかな」
何度も試合形式で戦う。
そして何度も投げられてた
本気で向かっているのに
本気で女子に投げられてた
女子にまで負けていた・・
僕はずっとへこんでいた。
みんなが慰めてくれる・・
だけど・・・それが悲しい
翌日も・・・翌々日も・・
ずっとリベンジを挑んでも
いっつも負けていた・・・
負けては悩み考えて・・・
力学もずっと考えていた。
真似できる事はしていった
そして動きを見て気づいた
のが歩法の違いだった。
ただ歩いている訳じゃない
ちゃんと送り足や継ぎ足等
をして動いていた
基本歩法を守ってやってた
僕は普通に歩いてただけ。
そういうカラクリに気づく
司「だから・・・歩き方も
重要で技の特性も知って
やらないと・・難しいか」
家ではずっとまとめていた
疑問点をノートに書き出し
自分で答えを見つけたら
ノートに答えを書いていく
学校の宿題を終わらせて
おいたので集中ができた。
そうしてるうちに日が過ぎ
夏休みも終わっていった。
僕はその後も女子にずっと
投げられっぱなしだった。
女子達は・・・だんだんと
技を変えてやってたから。
対応できない技が多かった
そして・・夏休みも終わり
2学期が始まった
第13部-夏合宿- 完