それから夏休みの間に
僕はずっと柔法を学んだ。
司「うわあぁぁ・・・」
野田「これが立ち関節や」
道場に僕の悲鳴が響いてた
投げと関節を教わっていた
司「床叩けないから降参が
全くできへんやろ?」
司「っ・・・ああっ・・」
痛すぎて声が出なくなる。
折れそうなぐらい曲げられ
体から力が抜けていって
ゆっくり座り込もうとした
司「ああああぁっ!!」
野田「座るなって~」
座ろうとするとより力を
かけられて座れなくなる。
もう発狂しそうだった・・
その時・・・放してくれた
司「っ・・・いたい・・」
その場にうずくまって
肘の関節を押さえ込んだ。
痛みがなかなか消えない。
野田「手首と肘と肩の3つ
の関係性をわかれば間接は
すぐにわかってくるわ。
あれ?司聞いてるんか?」
司「むり・・・無理・・」
とにかく動けなかった。
野田「この時に蹴られたら
司はどういう反応する?」
司「無理です・・・無理」
もしこれが喧嘩だったら
僕はやられてしまってた。
野田「司はアメリカで
クラヴマガ習ったんやろ?
全然活きてへんやんけ」
司「今は喧嘩違うし・・」
野田「あの戦闘姿勢は
どんな時でも使えるねん。
倒される前に倒せって」
司「倒せないし・・・」
野田「司はあれやなぁ。
女子部と一緒に練習しろ」
司「・・・えっ?」
野田「女子部は柔法やから
司にはちょうどええやろ。
おーい。薫。こっちこい」
薫「え~?なんですか?」
野田「これから司を女子部
と一緒に練習させたって」
薫「はい。わかりました」
野田「というわけで・・・
後は女子部に任せるから」
司「そんなあっさりと」
たった一言だけで決まった
理由とかは聞かれなかった
薫「じゃあこっちにきて。
女子部のみんな紹介する」
司「はい。すいません」
僕は女子部の方に行った。
なんか・・恥ずかしかった
薫「今日から女子部で一緒
にやることになった宮根君
柔法学びたいらしいから」
女子部に男子は僕だけだ。
なんか・・・嫌だった・・