第348話 円運動

2015年4月30日

第13部-夏合宿-

t f B! P L
合宿も終わってからは
ずっと合気道をやってた。

やっていくとわかるけど
力の流れがわかってくる。

司「ここから・・・こう」

綱吉「うわっ・・・」

バダアァァン・・・

司「大丈夫?綱吉君」

綱吉「いてて。大丈夫や。
なんか司。変わったなぁ」

司「ずっと練習してたし
みんなの動き見てたから」

円の動きが頭でわかって
からは扱いがわかってきた

野田「司はあれやなぁ。
今まで点で学んできた事が
線なって繋がってきたな」

司「そうですか?」

野田「太極拳で体が覚えた
円運動が繋がってる感じ」

太極拳も円運動を使う。
確かに・・・同じだった。

野田「打撃も同じように
円運動の連続でいいねんぞ
まぁそのあたりは綱吉に
また教えてもらえばええ。
綱吉は剛法の方が得意や」

綱吉「打撃の方がええわ。
殴る方がスッキリするし」

司「僕は投げの方がいいや
殴るのはちょっと苦手で」

野田「なんで殴るん嫌?」

司「暴力じゃないですか」

野田「アスファルト地面に
投げるのも暴力やけど?」

司「なんか違いますよ~。
外傷ないじゃないですか」

野田「あ~。確かになぁ。
でもな。スポーツやったら
それでもええねんけどやぁ
喧嘩なら殴らんと相手には
なんにも伝わらへんぞ?」

司「何が伝わるんです?」

野田「相手の気持ちや」

司「あ~・・そう言えば」

殴られてわかる事がある。
相手の強さや怖さは殴られ
た時にわかることが多い。

喧嘩が強いって呼ばれてる
人のパンチは他の格闘技を
習っている人よりもなぜか
痛くて驚いた事もあった。

倒してやるというような
気持ちが伝わったりもした

野田「打撃には意がこもる
女には必要ないけど男には
気持ちも必要やねんって」

司「基本が投げ技で崩しや
脅しが打撃でもダメです?
その方が僕はいいんです」

野田「自分で決めればいい
司がどうしても打撃は嫌と
言うならそれで構わへん。
俺ができるのはアドバイス
結果を決めるんは自分や」

司「じゃあそうします。
僕は投げ技中心にします」

野田「柔法ベースか・・・
ほんなら瀬戸タイプやな」

司「瀬戸?」

野田「なんでもないって。
じゃあ司はこれからみんな
が打撃してる間は基本的に
別メニューにしていくか」

司「はいっ!!」

この時柔法を僕は選んだ。
それが正解だと思ってた。

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