第347話 責任範囲

2015年4月24日

第13部-夏合宿-

t f B! P L
司「格闘技を使って喧嘩を
するっていいんかな?」

父「何も問題ないやろ。
ただ喧嘩も試合みたいに
なってしまってないか?」

司「相手が降参したり
立てなくなったら勝ち
じゃないの?」

父「それは喧嘩やない。
ただの試合やないか?」

司「どう違うん?」

父「トドメをさすねんや。
そして後悔させるねん」

司「それ先生も言ってた」

父「まいったしようが
しまいが関係ないねんな。
自分がとれそうな責任範囲
でしっかりトドメをさす」

司「責任範囲って?」

父「傷害事件にならんか
どうかの判断やな」

司「傷害事件になるやん。
そんなんやりすぎてたら」

父「色々やり方あんねん。
まぁ殺してしまったら責任
はとられへんからあかん」

司「そんな極論言われても
全然わからへんねんけど」

父「そうやなぁ。覚悟や。
自分が相手にやったことは
自分にも返ってくるかも。
ってことを頭に入れとけ」

司「それは教えられてる」

父「それだけわかってたら
今は何も問題はないやろ。
努力して前に進めばいい」

司「前に進めてるかなぁ」

父「戦って学ぶことがある
うちは前に進んでるって」

父さんとゆっくり話をした

なんか・・・こうやって話
をするのは久しぶりだった

父「それじゃあもう寝るわ
司もたまには早く寝ろよ」

司「うん。おやすみ~」

父さんはもう眠そうだった
そうして静かに去った。

中学校に入ってから父さん
とこういう話をするのが
増えてなんか嬉しかった。

父さんは相談にのってくれ
いつもアドバイスをくれた

なんか怖い部分もあった。

だけど・・・それがいい。
甘えさせられてるよりも
甘えを断たれたほうがいい

逃げ道があると逃げるから
僕は何度も逃げてたから。

逃げて学ぶ事はなかったし
逃げて得たモノもなかった

そんなことに気づけたのも
守君の姿を見ていたから。

四天王にも見せてもらった
桁成からも見せてもらった

僕はたくさんの人を見て
たくさんの事を学んでいた

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