第346話 男同士

2015年4月21日

第13部-夏合宿-

t f B! P L
翌日にも道場へ行って
夜家に帰ってくると父さん
が早く帰って来ていた。

司「あ~。父さんお帰り」

父「逆やろ?司が帰って
きたんやから俺がお帰り
って言わなあかんやん」

司「父さんは仕事してから
帰ってきてるからいいねん
いつでもお帰りになるよ」

父「なんやねん。それ~。
先に早く着替えてこいや」

司「うん。わかったぁ~」

僕は急いで服を着替えた。
そしてすぐに下に降りた。

父「どうやったんや?
合宿で何やってたんや?」

司「うーんとねぇ・・・
初日に遊んで~次の日から
は組手やってたんやけど
僕はずっとやられててん」

父「なんでやられたん?」

司「ついていけなくて・・
一回も勝てへんかったし」

父「そうやろうな。まだ
司は入ったばっかやしな」

司「でもめっちゃ学んだよ
受身や合気道とか殴られる
痛さとかもわかったもん」

父「合気道もやったんか?
合気道はわからんやろ?」

司「なんとなくわかったよ
カラクリを教えてもらって
からなんとなくわかった」

父「あぁ。カラクリかぁ。
そうやって教えてたな」

司「父さんも知ってる?」

父「あっ。まぁ少しはな。
そういうの聞いた事ある」

司「でも合気道よりもね。
もっと勉強なった事がある
殴られるっていうことが
めっちゃ怖いってわかった
痛いだけじゃなかったよ」

父「ふーん。今頃か?」

司「今まで殴られてたけど
適当に殴られてた感じで。
それとは違ってみんな臓器
を狙って殴ってくるねん」

父「まぁ。普通やけどな。
急所と臓器は狙うもんや」

司「急所はわかるんやけど
なんで臓器も狙うんやろ」

父「臓器の周りには神経が
集中してるから狙うねん」

司「えっ?そうなん?」

父「目的によって違うねん
痛がらせるか倒すかやな。

痛い思いをさせたいんなら
とにかくおもいっきり殴れ

相手を倒したいんやったら
急所や臓器に器官を潰せ」

司「なんか怖いんやけど」

父「喧嘩か試合かの違いや
相手によって使いわける」

司「喧嘩でも今って格闘技
を使う人が多いんやけど」

父「あー。そうかもなぁ。
なんか迫力ないねんな」

今は喧嘩をする者でもよく
格闘技を使う者が多い。

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