第342話 ジャージ

2015年4月9日

第13部-夏合宿-

t f B! P L
それから午後になって
体育館でマットを引いて
全員で柔道をやっていた。

みんな柔道着ではなくて
古いジャージを着ていた

綱吉「ほい。ほれっと」

司「うわっ。速いって」

ダアァァアン・・・

司「うわぁ・・・痛い」

綱吉「大丈夫か?司?」

柔道は受身をとるが痛い。
僕はずっと投げられていた

受身の練習をある程度して
後は実践で実際投げられて
無理矢理体に覚えさせる。

とれない時は本当に痛くて
声も出なくなったりする。

痛くて逃げたくなる・・・
何度も何度も自分の気持ち
と向き合って戦っていた。

綱吉「ちょっと休むか?」

司「・・・いや・・・だ」

プルプルしながら反抗する
体はもう逃げ出したかった

綱吉「ちょっと休んでおけ
そんでみんなの動き見ろ」

僕は無理矢理外された。
そしてみんなの動きを見た

女子の動きは速かった。
駆け引きのやりとりが早い

スピード柔道だった。

男子もスピードは早いが
力でのやりとりもあった。

押したら引いたり引いたら
押したりして崩された方が
とにかく倒されていた。

守君も魂輝君もその柔道に
ついて行って投げていた。

その姿が羨ましかった。

桁成「沢田は強いなぁ~」

守「ただのスポーツやん」

桁成「あれ?もしかして
戦闘用柔道できるんか?」

守「戦闘用柔道って?」

桁成「いや・・・いいわ。
あれはかなり危険やから」

守「めっちゃ気になるわ」

野田「何が気になるん?」

桁成「先生関係ないですよ
ただの柔道の話ですから」

守「桁成が戦闘用柔道が
どうのこうのって・・・」

野田「ふーん。そうなんか
守は打撃と投げって実践に
なったらどっちのほうが
強いって思う?」

守「どっちも一緒ですよ」

野田「打撃の方が美学が
あるとか思ってないん?」

守「別に思ってないです。
投げは受身をとらせへん
ように投げれば打撃よりも
致命傷与えられますから」

野田「わかってるやんけ。
みんななぁ。柔道が実践で
は弱いっていうねんやんか
せやから戦闘用柔道の思想
とかを教えてただけやで」

守「打撃も入りますか?」

野田「打撃も入れるよ。
打撃で崩して投げを打つ。
これが基本のやり方かな」

守「ダディと一緒ですよ。
俺もその柔道知ってます」

会話がかなり怖くなった。
打撃の入る柔道って・・・

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