第341話 柔を断つ

2015年4月6日

第13部-夏合宿-

t f B! P L
司「よし・・・やっ!!」

野田「おっ?そんで?」

僕は腕を引っ張った・・・
でも先生はついてきていた

司「ここで横に振って・・
そんで下に・・・落とす」

自分が点になって先生を
横に振って動いている最中
に下に体を落とした。

野田「そうそう。そうや」

司「・・・やあっ」

最後に手首を掴み前に押し
小手返しで決めようとした

パシッ・・・ビキッ・・・

司「うあっ・・・」

野田「ふぅ~。さっきと
全然動きが違うかったな」

守「おおっ。流れに乗って
反撃して柔を断つんか」

小手返しに行った瞬間に
腕を引き上げられて逆に
手首を掴まれて返されて
掴んでいた手を放して
しまって肘に軽く衝撃を
与えられて僕は腕を
離してしまった・・・

野田「突然変わったな。
ほんまに投げられるかと
思っちゃったよ~」

司「守君に・・・ヒント
もらって先生のカラクリ
の事少しわかったから」

野田「ふーん。そっか。
それじゃあ後は綱吉達と
一緒にやればええからな
そんじゃあ戻ろうか」

司「はいっ」

僕達は旅館に戻った。

守「合気道の力の操作は
サンボでも使えるから」

司「そうなん?」

守「崩し終わった後に
サンボでトドメさすねん」

司「使い分けるって事?」

守「そういう事やなくて。
相手が防ごうとした場合に
力のかかってない方向に
向けて制すればええねん」

司「なんか難しいね・・・
ゴールとかは無いの?」

守「ゴールなんて無いわ。
武術にゴールがあったら
こんなに進化してへんし」

司「確かに・・そうやね」

ひとつができたらすぐに次
の上の段階を求められる。

武術は学問か・・・
嫌というほどわかってきた

頭が無いと成長は無い・・
体が覚えないと使えない。

僕は格闘家になりたいわけ
では無いし強さを求めてる
わけでもなかった・・・

それはみんなもそうだった
だけど・・・なんでだろう

戦える強さが欲しかった。
諦めない強さが欲しかった

僕は前に進みたかった。

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