だけど・・・崩せない。
引っ張ると合わせて押され
押すと今度は引っ張られる
僕が体勢を崩されていた。
野田「触れてる状態やと
力の方向ってわかるねん。
なので触れてる状態でも
虚と実を使うようにな~」
司「そうですねぇ~。
色々考えさせられます」
何度やっても遊ばれてた。
意地になって向かってった
桁成「先生~。そろそろ
いい時間なりましたよ~」
桁成が終わりを告げた。
野田「そろそろ終わりや。
また後で練習やろうか」
司「ハァ・・・ハァ・・・
ありがとうございました」
野田「よく諦めずにずっと
投げようとしてたな。精神
は弱いけど根性はあるな」
司「守君と・・・出会って
から変われた気がします」
野田「・・・そっか」
先生は何か困っていた。
何も聞いてこなかった。
僕はふらふらになって
みんなと旅館に戻っていく
僕だけ疲労度が違っていた
綱吉「大丈夫か?司」
司「うんっ。大丈夫・・」
疲れたとかは言いたくない
みんなが言わないから・・
僕だけ弱音を吐きたくない
弱くても弱音は吐かずに
前へ進んでいきたかった
そうしなければ・・・
いつまでたってもみんな
から認めてもらえない
ような気がしたから。
悔しい気持ちばかりだ。
だけど・・僕は逃げない
逃げて楽を選んでたら
僕は強くなれないから。
朝食を食べてみんなが
休んでいる間にも僕は
外でイメージしていた。
司「カラクリ・・・かぁ
わけのわかんない時に
投げられてるのも全部
何かあるって事かなぁ
守「どうした?司ぁ。
こんな所で考えててよ」
司「あっ。守君・・・
ちょっと考えててんよ」
守「合気道のことか?」
司「うん・・・」
守「力を操作するねん」
司「えっ?僕は先生に
全部カラクリがあるって
言われたんやけど・・」
守「あ~。カラクリかぁ
その方がわかりやすいな
ちょっと立ってみろや」
守君が僕の服を掴んだ。
司「何を・・するん?」
守「こういう事やねん」
なんか嫌な予感がした。