司「守君。今年の夏休みは
どういう予定立ててる?」
守「なんも立ててへんよ。
夏休みの予定表もらったし
道場に通うつもりやで」
司「合宿とかも行くの?」
守「行く予定やで」
司「なんか宿題を7月中に
終わらせな合宿には参加
できませんってあるよ」
守「やったらええねんや。
去年と同じ感じやねんて」
司「うわぁ。超前向きや」
守「来たかったら来いや。
一緒に勉強してやるけど」
司「じゃあお邪魔します」
夏休みに入ってからはまず
道場には向かわずにずっと
宿題を片付けるようにした
道場に行かなくても家でも
やれる事は結構多いから。
合宿に参加する為にはまず
学校の宿題を終わらせない
と後から後悔すると思った
4日かけて宿題をやった。
司「大変やったね・・・」
守「一夜漬けに近いって」
魂輝「明日から行くです」
そして全部終わらせた。
翌日から道場へ向かった。
綱吉「ええっ?もう宿題を
終わらせたん?」
司「うん。4日かかった」
綱吉「宮根はすごいやん。
俺まだ半分ぐらいやで」
憲吾「宿題写させてくれ」
司「学校違うやんか」
純也「はははっ。憲吾も
自分でちゃんと勉強しろ」
憲吾「俺もやらななぁ。
明日からやっていくわ」
みんなとも仲良くなって
楽しく話せるようになった
道場はA~Fで分けられてて
守君はAで魂輝君はBで僕は
Fの班に分けられていた。
だからと言って特にAやBの
人と話をしない訳ではなく
敵対している訳でもない。
分ける必要があるのか?
と言われれば無いと思う。
そんな感じだった。
道場では実践をせずに
型(套路)を中心にやって
実践をする事はそうない。
実践でやるのは柔道や柔術
それにサンボや合気道と
言った打撃以外ばかりだ。
女子部は柔道をやってたり
合気道を中心にやって試合
形式でやるのが多かった。
これが少し不思議だった。
やっぱり男だし周りに女子
もいるのになぜ実践をせず
套路ばかりをするのだろう
実践をせずに強くなったと
実感なんてできないのに。
なのに・・・みんな文句を
言わずに楽しく套路をする
そのギャップが怖くなった
でも僕は気にせずに・・・
気づかないでおきたかった