野田「正解。おめでとう。
で・・・どんな感じや?
守とタマはここで学べる
ことは見つかったか?」
守「先輩を見つけた」
野田「先輩なんて学校に
もおるやんけ」
守「尊敬できる人はいない
ここで初めて見つけたよ」
野田「ふーん。そっか。
じゃあタマは?」
魂輝「僕はですねぇ。
同士を見つけましたよ。
一緒に歩んでいきます」
野田「そっか。同士か。
じゃあ・・・司は?」
司「格上の人が多くて
人生経験になります」
野田「よし。わかった。
なら正式に認めよう。
お前達3人はこれから
冠位明稜帝の人間や」
この質問はテストだった
明確な答えが無い場合は
先生は認める気がなかった
もし何も無かったら・・・
今日で最後になっていた。
そして注意が言い渡される
野田「冠位明稜帝やけどな
周りに話すのは禁止やぞ」
司「別に言いませんけど。
なんでなんですか?」
野田「全員に言ってるねん
看板で勝負をするなって」
守「そういえば・・・
冠位明稜帝ってだけで
この前不良が引いてたわ」
野田「結束力が強いしな。
それに人数も多いねんや。
俺が同学年やったとしたら
絶対もめたくないと思う。
でもな。お前達から勝負を
したいって思うやつも世の
中にはいっぱいおるねん。
そいつが看板出してこない
限りは自分も看板を出す
必要なんてないねんや」
守「な~るほどねぇ」
魂輝「わかりました」
司「秘密にしておきます」
野田「どうしようもない時
だけ看板を出したらええ。
それだけ守ってればええぞ
たまーにうちの看板を語る
偽者おるけど覚えておけよ
冠位明稜帝を聞かれても
ないのに自分から名乗って
るやつは偽者やとな」
魂輝「偽者もいるですね」
守「看板が欲しいもんな」
司「軽く考えれないですね
重く背負っておきますね」
注意を重く受け止めた。
それからずっと学校ででも
冠位明稜帝の事は秘密にし
空手を最近習いだしたと
いうことにしておいた。
それから僕達は冠位明稜帝
を中心に動いていった。
学校は学校で楽しく過ごし
冠位明稜帝は冠位明稜帝で
また違う楽しさがあった。
そして・・・この1学期で
たくさんのことを学んだ。
先輩達や同年代の仲間から
色々な事を教わっていた。
そして・・・時間は過ぎて
夏休みへ近づいていった。
第12部-冠位明稜帝-