野田「それじゃあ初めて」
僕達は一斉に始めだした。
息を吐いてから始めだす。
全員起勢から始まった。
野田「息を吐いたんか・・
調息はわかってるねんな」
各々演舞が始まった。
見る者がざわついていた。
「なんや・・・これ?
楊式太極拳も違えば
陳式太極拳も違うやんか
もうひとつは・・なに?
36式気功太極拳か?」
富田「あれはなんや?」
桁成「わからん・・・
太極拳っぽいけどな」
野田「ぶっ・・・マジか?
激レア太極拳やないけ」
周りはざわついているが
僕は集中して出来ていた。
ざわつきが丁度いいような
ぐらいの落ち着いた感覚に
陥っていた。
野田「よーし。やめやめ。
はい。わかった。終了や」
司「えっ?もう終わり?」
守「早すぎないですか?」
2分ほどして終了宣告。
意味がわからなかった。
野田「はぁ・・まさかなぁ
楊家127招式と陳式太極拳
の忽雷架に太極気功十八式
をやるとは思わんかった」
富田「先生。今のって
太極拳なんですか?
初めて見たんですけど」
野田「おう。秘伝式や。
太極気功十八式は高校生
の部で教えてるけどなぁ
楊家127招式と陳式太極拳
の忽雷架は教えてない。
化物育てやがって・・」
富田「今のはちょっと
わからないんですけど」
野田「そうやなぁ・・・
悪い。3人共24式太極拳
をやってやってくれや」
司「あっ。はい」
守「わっかりましたぁ」
魂輝「結局24式ですか」
桁成「対応能力が高いな
すぐに切り替えれるか」
僕達は24式を演舞する。
野田「ふーん。やるなぁ
ずっとやってるのがわかる
暗動作に変わりつつある」
5分ほどして終わった。
全員拍手をしてくれていた
野田「さてと。どうやった
3人の太極拳について」
シーンとしていた・・・
誰も意見を言ってくれない
野田「あれ?無言なんか?
富田と桁成の意見聞こか」
富田「文句無いと思います
ちゃんとできてますもん」
桁成「無駄な動きが少ない
ただ単純にやってるだけ
ではなかったですしね」
野田「他に意見は?」
全員首を横に振った。
誰も言う者がいなかった。