桁成「ギブアップしろや」
富田「できるかいや・・・
2連敗もできるかぁ・・」
富田は足を外そうとする。
しかし桁成は外させない。
桁成「てめぇ。同門やぞ。
これ以上望むんかいや」
富田「やかましいっ。やれやぁ」
野田「はい。終了~。
桁成。関節もう解けや」
桁成「くそっ。時間かぁ」
5分が経ってしまってた。
決着が着けられなかった。
野田「この試合は引き分け
よって今回の勝利は本家」
守「これで終わりなん?」
魂輝「そうみたいですね」
司「完全決着しないの?」
不完全な終わりだと思った
しかし・・これは最初から
言っていたことだった。
5分で決着をつけろと
先生は言っていた。
それで着けれなかった。
決着をお互いが着けれな
かったから終わっただけ。
5分で終わらせることが
できなかった自分を責める
そして先生がお互いに
アドバイスを送っていた。
野田「富田ぁ。当身を
入れて投げるのはよかった
ただ背負い投げの時になぁ
背負い落としに変形させて
投げてれば投げれてたぞ」
富田「そっか落としかぁ」
野田「全体的に強かったわ
考えて強くなってるのが
わかったわ。後は左を多く
使えるようにすればいい」
富田「はい。わかりました
ありがとうございました」
野田「たまに分家に来いや
柔法やったら教えてやる」
富田「お願いします」
富田は一礼をしていた。
そして桁成の方へ向かった
野田「おーい。桁成~。
お前投げられた後によく
すぐにアームホイップに
切り替えられたなぁ?
あれはなんでなんや?」
桁成「だって・・・前に
先生が見せてくれたから」
野田「俺が・・・?
いつ見せたっけ?」
桁成「去年の12月に・・
師範とのコダイチ対決で」
野田「あぁ。負けたけど。
そん時の覚えてたんか?」
桁成「はい。あれは流れが
止まってなかったんで俺の
技にしようと思いました」
野田「そっか。体言したか
お前はよくできるよなぁ。
あれだけ気になったんや」
守君と魂輝君は黙って
ずっと先生を見ていた。
そうやって色々とお互いに
教えていくその姿が・・・
師弟関係が羨ましかった。
試合の後には防具をつけて
全員が組手を行っていた。
そして先生がこっちに来た