第289話 父さんと

2015年1月18日

第11部-刺客襲来-

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その日の夜・・・
僕は父さんの部屋へ行った

コンコン・・・

司「父さんちょっといい?
話したいことあるねんよ」

父「はーい。空いてるよ」

僕はドアを開けて中へ入る
父さんは本を読んでいた。

父「どうしたんや?」

司「うん・・・ちょっとね
今日不思議な事があって」

父「どんな話なんや?」

司「実は・・・今日ね」

今日の出来事を話しした。

父さんとしか出来ない話。
男同士の話をしたかった。

父「ふーん。ケンカでなぁ
勝ったのに負けた気分に
なったんかぁ」

司「なんていうんやろ・・
こんなん初めてやねんよ」

負けた気分に陥っていた。
別に負けた訳じゃないのに

父「こういう話をする時が
くるとは思わんかったわ。
司。外へ散歩に行こうか」

司「あっ・・・うん」

父さんと夜道を散歩する。
初めての散歩だった。

父「司のその感覚はなぁ。
相手のほうがケンカが強い
から負けた気になるって
理由ではないねんよなぁ。

人間的に自分よりも格上
って認めてしまったから
勝っても負けた気になる。

そういう相手に出会うって
ことは大事な経験やねん」

司「そうなんかな・・・」

父「守や魂輝にしてもそう
司があの2人を認めてるの
と同じ感覚やないんか?」

司「うん。そんな感じ」

父「人は精神で縛られる。
負けた気分を与える連中に
司は負けてしまったな。
ただ・・・間違えるなよ。
今は負けているだけやぞ」

司「どういうことなん?」

父「今は負けを認めていい
まずは追いつき抜くねん。
追いかける者の成長は早い
追ってれば追いつくって
精神で構えておくねんや」

司「どうすればいいの?」

父「真似をすればいい。
その子や守や魂輝の真似」

司「真似でいいの?」

父「良き手本がおるなら
真似ることから始めるねん
守や魂輝は良き手本やから
2人の真似をすればいい」

司「そっか・・・真似か」

前に魂輝君に言われた事。
父さんは同じ事を言った。

そして僕達は家に帰った。
父さんと話をしてすごく
気が楽になれてよかった。

その頃・・・守君の方も
清人さんと話をしていた。

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