瀬戸「ふー。ちょっと休憩」
ロウ・守「お疲れさまです」
瀬戸さんが長時間の手術を
終えて休憩室にやってきた。
瀬戸「ロウ。次何時から?」
ロウ「2時間後手術です」
瀬戸「少し寝れるか。悪い。
ちょっと寝るわ。別にここで
話をしててもらっていいからな」
瀬戸「すんませーん」
瀬戸さんは仮眠をとりだす。
その横でいつも通り話をしていた。
ロウ「でもその女性に一回ぐらい
電話した方がいいんじゃない?」
守「そうなんですかねー。でも
ちょっと怖くないですか?こっちは
知らないのに向こう知ってるって」
ロウ「そういえばなんで知ってる
んだろう。覚えてないだけ?」
守「んー。ドイツ来てからは
日本人と話ししたような覚えは
ないんですけどねぇ」
瀬戸「なになに?守。
どういうことや?教えろ」
守「寝なくていいんですか?」
瀬戸「いい。ちょっと気になる。
なんか出会いがあったんか?」
守は瀬戸さんに日本人の交流会
の出来事を話した。
瀬戸「あー・・・そうか。なるほど。
そういうことなんかぁ」
守「怖いですよね」
瀬戸「まぁ・・・そやな。電話する
しないは好きにすればいいと思う。
日本人なら大丈夫やろ。寝るわ」
守「そうなんですかね」
瀬戸さんが寝て休憩時間も
終わり守は仕事に戻っていった。
仕事に追われ電話をすることも
なくあっという間に日は過ぎて
3日が過ぎて司にスカイプで
電話をした。
司「もしもし」
守「あ。繋がったか。久しぶり」
司「うん。久しぶり。何年振りかな。
高校卒業以来じゃない?」
守「あー。そっか。そんな経つか」
高校卒業してからの互いの日常や
近況を色々と話をした。
そして話は本題に・・・
司「そんであのメールはなに?
思い当たる所ひとつもないんやけど」
守「あー。いやまぁ・・・なんか・・・
日本人交流会ってのがあってそこで
司の先輩みたいな人がおってな。
ちょっと聞いてしまったんや・・・。
結婚式より前に流産したみたいやん?」
司「流産?」
守「そう。辛かったやろなって思って」
司「なんのこと?。誰のこと?
その人が言ってたん?」
守「推測やったけど。結婚式の時に
誰もいないテーブルに料理が運ばれて
きててそれが赤ちゃんのやったんと
ちゃうか?って・・・そんな気がした」
司「結婚式?あー。はいはい。
わかった。あれか・・・そっかぁ。
気づかれてたんやなぁ」
守「妊娠が先やったんかもしれんけど
さすがに聞いて心配なってもてな・・」
司「守君。こっちは流産したとかは
ないから。それ誤解やねんって。
結婚式の時は確かに1つのテーブルに
椅子と料理が出されてた。というか
出してもらってた」
守「なんでや?無駄やろ」
司「うん。でもええねん。理子とも
話をした結果やから。守君の分。
欠席って連絡あったしもちろん
来れないのわかってたけど」
守「え?俺の分?なんでや」
司「守君は想像できないぐらい必死で
ドイツで頑張ってるの邪魔したくなかった。
日本でいたら来てくれていたとも思った。
来れないのはわかっていてもそこにいる
ような形にしたいって事を理子に話した。
理子も頷いてそうすることにしただけ」
守「・・・そうやったんか」
司「僕も理子もそのことは
誰にも話してないからねー。
赤ちゃん流産ってなんかリアルやわ。
皆にそう思われてたんかなぁ・・・」
守「そうか。違っててよかったわ。
そっちは上手くやってるようでよかった」
自分のためにそういうことをしていたとは
思っていなかった守は心が安堵した。
ドイツへ来てからは1人で孤独に
過ごして戦ってきていたから・・・
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