第1710話 ペーペー

2026年10月5日

第60部-果てのない道-

t f B! P L
司「ん?・・・あれ?メール。
誰だろ・・・守君?」

理子「え?沢田君から?」

司「うん・・・なんなんやろ。
すげぇ辛かったことあったみたい
でなんもできんかったけど乗り越える
力できててよかった。安心した。って
なんやろ。さっぱり意味わからん」

理子「なんかあったっけ?」

司「なんもない。わからんって
返事しとくわ」

文脈の前後もなく意味不明の
メールにしか見えていなかった。

翌日・・・守はメールを見ると
司から「ごめん。意味不明」
と返事が返ってきていた。

守「わかるやろ。わかれや」

守は昨日の出来事を詳細に
書いて返信した。

司「おっ。また来た。えーっと」

宮城「なんて?」

司「ドイツで日本人同士の
集まりがあってそこにタケルって
いう神戸大学卒業の人がいて
僕と理子のこと知っててんて。
学年は1つ上らしい。そのタケル
って人が僕らの結婚式きてたらしく
その時の話をしてくれたらしい。
そうか。日本人の集まりの奴か」

宮城「へー。そうなんや」

司「そんで色々聞いたみたいで
辛かったことがあったのを悟ったって」

宮城「だから。それなんなん?」

司「知らん。なんかあったっけ?」

宮城「もう。うっとうしい。
わからんからなんなん?って
聞いといてよ」

司「はいはい」

司はまたメールを返信した。
その頃守は・・・

守「あ~。疲れた。死ぬわ」

連勤が続いて疲労が溜まっていた。
手術を見学したりと大変だった。

短い休憩時間の間に同僚達と
色々と話をしたりもしていた。

守は同僚からも色々聞かれていた。
結婚とか移住とかしないのか?と。

守「縁がないので。余裕もないですし。
あっ・・・でもこの前・・・なんもないです」

自分のことはほとんど話さなかった。
瀬戸さんの部署にいった時だけ話してた。

休憩も終わり、仕事に戻り夜勤明け
で帰って家事をしてパソコンを見た。

守「なんでわからん」

司からのメールはなんなのかわからん
教えてくれと返事がきていた。

守「デリケートな話やしなぁ・・・
スカイプで電話するか・・・」

スケジュールを見て時差を考えて
司と日程調整をつけた。

3日後に話をすることになった。

その間・・・瀬戸さんの部署で・・・

ロウ「へー。それで?」

守「そんな興味ありますか?」

ロウ「興味はないけど日本人の
文化っていうのは興味ある。
それで電話はしたのかい?」

守「あー。してないですねー。
時間全くとれませんもん」

ロウ「カール医師のとこだったら
休みも多いと思うけど。よく
休みとってる人多いでしょ。
エリート集団だし」

守「よく休みとってますね。
もう医者になってモテモテとか
そんな自慢ばっかしてますよ」

ロウ「守もそうすればいいのに。
カール医師派閥は強いから」

守「まだペーペーですから。
ロウさんや瀬戸さんみたいに
なったらたまには休みます」

ロウ「ははっ。そうなると本当
に休めないけどね。この部署
患者ひっきりなしだし」

医者になって自慢したい訳
ではない。必要とされている
場所で必要な存在になりたかった。

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