第1697話 不合格だった

2026年9月7日

第60部-果てのない道-

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ビアンカはお茶とお菓子を出して
くれた。

?「私はビアンカ。ビアンカでいい。
シャリテ医学部の4年で27才。
よろしくね」

守「よろしくです。僕は沢田です。
シャリテ医学部の2年で20才に
なったばかりです」

ビアンカ「20?若っ。若いとは
思っていたけど。君はエリートかい」

守「ただの苦学生です。エリート
でもなんでもないですから。周り
みんな頭良すぎて必死です」

ビアンカ「だよねー。ここは
そういう人達の集まりだからねー。
みんな必死なんだよねー。そんで
君は有名なってるよ。知ってた?」

守「知らないです。そんなに人と
話をしたりもしてませんけど」

ビアンカも色々大学で守の噂を
聞いていて気になっていた。

ビアンカ「あなた推薦されてこの大学
に入ってきたんでしょう?じゃないと
その若さで資格要件満たしてないの
に入れないからって」

守「推薦?」

ビアンカ「ここの卒業生で権威の
ある人の推薦があって入ってきたって。
そういう人と知り合いじゃないの?」

守「知らないことはないけど・・・。
その人アメリカの医大卒のはず。
ここに推薦してくれたのはあった
かもしれんけど。詳しくは知らない」

瀬戸さんの事を想像していた。

ビアンカ「知ってる人いるんだ。
いいなー。君は成績もよくて実力も
あるって聞いてる。だから推薦して
もらえたんだろうけど私4年生
3回目だからさー。羨ましくて。
高校生までは成績上位だったのに
シャリテでは下の方なんだよねー。
私も推薦してほしいなーって思う」

守「実力で入ってきてるんだから
俺よりすごいと思いますよ。俺は資格
要件満たしてなかったと思うので」

ビアンカ「ありがとう。そういってもらえ
るとちょっと心が楽になる。そんでさー。
教えてよ。誰から推薦されてるの?」

守「知らない。推薦されたのかどうか
も知らない。今言われて思い当たる
人が1人いるだけですから」

ビアンカ「誰誰?なんていう人?」

守「言わないですよ。今度会った時に
聞いておきますけど。ドイツの卒業生では
ない人なんでシャリテではないと思います」

ビアンカ「えー。誰ぇ?気になるー」

守「気になってどうするんですか?
関係なくないですか?」

ビアンカ「どんな仕事するのかとか
どんな生活してるかとか知りたいじゃん」

守「仕事ばっかしてると思いますよ。
家族を犠牲にして仕事ばかり」

ビアンカ「え?いい暮らしとか
羨ましい生活とかじゃないの?」

守「自分に金使うか家族が使うか
はあると思いますけど。なんか
面倒くせえなぁ・・・もう・・・」

隣人なのであまり無下にもできなかった。
ビアンカは学業の先にどんな生活が
待っているかを知りたかっただけだった。

守はその後もビアンカの愚痴を聞いたり
してストレス発散してあげていた。

それから数日がして・・・

守「俺・・・ダメなんかなぁ」

守は推薦入学の話が気になっていた。
勉強が手につかなくなっているので
瀬戸さんにアポをとり電話をした。

瀬戸「・・・はいっ」

守「すんません。こんな時間に」

瀬戸「どうした?なんかあったか?」

守「あのー・・・聞きにくいんですけど
俺シャリテ入ったのって誰かの推薦
があって入ったって話が広まってて
ちょっと気になってるんですけど。
俺が入れたのって実力じゃなくて
瀬戸さんの推薦があったからですか?」

瀬戸「俺の推薦?あー。俺の推薦が
あったからシャリテ入れたってのが
噂になってんのか?さすがに違うな」

守「えっ?」

瀬戸「俺の推薦はした。けど
俺の推薦は意味をなさない」

守「どういうことですか?俺が
入れたのは推薦があったからって
いうのはまず合ってるんですか?」

瀬戸「守の成績と語学とエッセイ
含めた総合ではギリギリ足りない
ということは聞いた。留学生として
では地元と比べられて足りない部分
も多く比較されて落とされる候補で
あったらしい。年齢も若いしな。
俺が保証人になってサポートする
ことでドイツへの生活難は避ける
ことができたと認められはした。
でもそこまで。それでもやはり資格
要件を満たしていなかったらしく
不合格となるところだった」

守「不合格だったんですか・・・
でも瀬戸さん以外に俺はドイツで
知り合いなんていませんが・・・」

瀬戸「そうやな。足長おじさんって
いう感じなってるもんな。そやな。
守を推薦してくれた人といっかい
会わせてやるわ。その方が話も
早いやろうし。またそのうち
電話する。大学の方へいくわ」

そういって電話を切った。
守は何がなんだかわからなかった。

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