あっという間に3か月が過ぎた。
ドイツでは・・・というよりも
ヨーロッパでは2学期制で
半年を単位にして数えられる。
学期休みは夏と春で約2か月
あるがその学期休みの間には
実習が色々と義務づけられる。
単位は日本とは少し違っていて
ECTSと呼ばれる単位制度。
学士は180~240ECTS
修士は 60~120ECTS
理論数字では60ECTSは
約1500~1800時間
となっている。
守は予習・復習・課題をこなし
ギリギリでECTSを落とさずにいた。
医学部の中で最も成績の悪い
守がECTSを落としていないことに
驚き始める者もいた。
守「あ~。きっつ・・・もう3か月か。
先生に手紙書くか・・・」
道場を卒業してから3か月後に
手紙を送るという約束をしていた。
守は普段の勉強時間を止めて
今の心情を手紙に書き送った。
それから1か月が過ぎ・・・
学期休みになる終業式が
終わった後に瀬戸さんから
連絡がきた。
今から家に行くと言って
様子を伺いにくることに。
守の成績を見たいので単位
を見せることになった。
車で迎えにきてもらい
高そうなレストランへ連れられた。
守は瀬戸さんに成績を見せた。
瀬戸「・・・よくやってるな」
守「いやぁ。ギリギリです。
ついていくのがやっとで学士は
なかなかとれそうにないです」
瀬戸「学士?修士でええやろ。
医師試験に早めにとりかかれる
方が重要。筆記と口頭な。
チャンスは3回まで」
瀬戸さんから簡単に最短ルートの
スケジュール説明を聞いた。
4学期までの臨床前の課程。
別途 看護実習
合格後の臨床課程。
別途 病院実習
6学期後の第1次試験
(筆記2日)
10学期後の第2次試験
(筆記4日と口頭試問)
守「めっちゃ地獄ですね・・・」
瀬戸「実習生でも聞いたら
クリアしてきてるの多いから
そこまでじゃないと思う」
守「頭良すぎる連中でしょう。
どうせ。医学部の人達やたらと
頭いいのばっかなんですけど」
瀬戸「頭ええの多いよなー。
ミュンヘン大学とかLMUとか
実習くるけど頭ええわぁ」
守「トップじゃないですか。
シャリテも大概ですけど
追いつけないですよ」
瀬戸「4~6才差
あるしなー。その差は簡単に
埋まらへんやろーな」
守「はぁ・・・きついですわ。
ここまで頭がいい連中とは
思わなかったんですよね」
瀬戸「将来有望なのが
集まってるからな。ただな。
頭良すぎて弱すぎるねん。
守。お前は最も得られない
経験はもうしてきているから
実習入ればダントツに抜ける」
守「得られない経験ですか?」
瀬戸「人を壊してきた経験。
壊れ方と治し方。ここは医学
じゃない部分が多かった。
俺の経験上やけどな」
守「理論じゃないって
いうことですか?」
瀬戸「そう。太極拳が役に
たった。東洋医学と西洋医学
は違うが東洋医学の流れは
現状維持には必要だったしな」
守「あー。なるほど」
守はたまに瀬戸さんとこうやって
会うことが増えていった。
その都度足りないことを教えて
もらったりしていた。
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