司「うーん・・・うわっ」
目の前に黒いコートを来た
男が座って司をじっと見ていた。
?「うわっ。驚かすなや。
びっくりしたぁ」
驚いた司にびっくりし驚いていた。
司「えっ?誰?ここは?
なんかボーっとする」
真っ白な空間でふわふわして
気持ちいい感じだった。
司「・・・あなたは誰ですか?
ここは・・・どこなんですか?」
?「・・・」
質問しても答えない。
ただボーっとしていた。
司「そうや。守君は・・・?
確か大変な状況で・・・」
?「あいつはもう大丈夫。
安心していいよ。」
司「え?なんで?」
その人は笑ってそういった。
?「さっき戻してきた。大丈夫。
でも・・・あいつ強かったわぁ。
マジでボコボコにされたわ」
司「意味わかんないや」
?「ははっ。そやな。
わかんなくていい。」
その人は僕の方を優しく見ていた。
少し間があいて話しかけてきた。
?「親とは・・・仲良くやってるか?
優しくしてくれているか?」
司「親?うん。やってるよ。
優しいしわがままもさせてもらってる」
?「しに・・・じゃない。お父さんは
ちゃんと向き合ってくれてる?」
司「うん。色々教えてくれる。
父さんも母さんも大好き。」
?「・・・よかった。安心した。
迷惑だけかけてしまったから・・・」
司「もしかして・・・
父さんの知り合い?」
?「まぁ・・・そんなとこかな・・・。
そや。もうすぐ高校卒業やんな?
おめでとう。それが言いたくて。
高校生活はどうやった?
少しでいいから教えてくれない?」
司「僕の?えーっとね。高校に
入った時はねー」
僕が学校に入学してからのことを
思い出しひとつづつ話していった。
その人は嬉しそうに聞いていた。
自分のことのように嬉しがってた。
?「そっかぁ。いい学校生活が
送れてよかったなぁ。よかった」
司「変なの・・・」
?「なんもできなかったからな。
さっきの意識失ってた時以外」
司「意識失ってた時って?」
?「喧嘩でイケメン相手に
ボコボコにされて途中で気を
失っててんよ。その時だけ出れた。
代わりにちょっと戦っといた」
司「え?なにそれ」
?「知らんやろなー。裏十字極めた
ところで戻ったから後は知らない。
まぁまた向こうに戻った時に戦ってた
イケメンに聞いたらいい」
司「変な人。出れたとか・・・
えっ?それってさっきの?」
僕は途中で何かに気づいた。
これは夢だと・・・
気づいた時にふわふわした
気持ちのいい感じは消えた。
?「そろそろ時間か・・・
もう時間が無いみたいや。
もう会うことはないやろう」
司「待って。あなたは誰?」
?「お父さんの昔の知り合い。
じゃあな。司。幸せになれよ」
?「昔の知り合いって・・・
もしかして・・・」
?「最後に会えてよかった。
これで誰も悲しまなくてすむ」
にっこりと笑ってそれだけ言って
振り返ることなく向こうへ歩いていった。
司「待ってよ。もっと話したい。
もしかしてドクターロバート?
行かないで。聞きたいことが
いっぱいあるから」
?「・・・ごめんな。向き合えない。
向き合ったら・・・ダメやから」
僕は泣いて叫んでいた。
司「待って。待ってよぉぉ」
?「・・・」
その人はそのまま
白い空間へ消えていった。
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