ヒロキ「それなりに楽しかったぞ。
バアト。お前は俺がやった中では
一番強くて熱量感じたわ。
じゃあな。No1。」
バアト「・・・待て」
バアトはまた立ち上がる。
もうふらふらだった。
ヒロキ「しつけーなぁ。
限界超えてんのはわかるが
終わった喧嘩認めねぇのは
No1って言えねーぞ?」
バアト「お前・・・嘘ついてるから。
俺が一番強くて熱量感じるなんて
思ってへんやろ・・・それが許せん」
ヒロキ「ばれたか。優しさって言えよ。
お前にもプライドあるだろうから
壊さないようにしてやったのに」
バアト「やろうな。それにまだ途中やろ・・・
お前が勝手に終わらせてるけど
No1は勝手に勝敗決めんのか?」
ヒロキ「それもそうだな。
立会人に野田 蓮いれとかなかったのは
ミスったかもな。じゃあ終わらせて
やるわ。No1の希望通りな」
ヒロキがゆっくり向かっていく。
バアトは前羽の構えをとった。
ミスラ「ブラフじゃない・・・守。
本当にやられてるんですか」
ミスラはブラフだと思いたかった。
相手を油断させるためにバアト
がやられたふりをしていると
どこかで思いたかった。
間合いに入りヒロキがステップ
を踏み揺さぶってバアトを殴る。
バアトの反応は遅く避けれない。
何度も殴られていた。
ヒロキの攻撃は速く掴むことも
できず組むこともさせてもらえなかった。
バアト「・・・痛ぇ。これが殴られる
痛みか。俺も振るってきた痛み」
自分が理不尽にかざしてきた暴力。
暴力が正当だとアメリカで学んだ。
その暴力を忘れ今振るわれている。
全てが今返ってきていると感じていた
バアト「ごめん・・・」
バアトはヒロキの目をめがけて指を
突き出したがヒロキは避けた。
ヒロキ「そうきたか・・・危ねーな。
そういうのも経験はしてるがな」
バアト「経験?そうか・・・
どうでもいいわ。そんなの。
暴力は・・・正義だって忘れてたわ」
ヒロキが恐怖を感じて間をとった。
ヒロキ「おめーヤバい奴だな。
暴力は暴力。正義じゃねーだろ」
バアト「お前は熱量。俺は正義。
そんで・・・正義は痛ぇんだわ」
ヒロキ「どうした?壊れたか?」
バアトは何か吹っ切れていた。
ヒロキにゆっくりと近づいていく。
ヒロキはジャブで顔を狙って殴る
バアトは避けることなくくらったまま
距離を詰めていた。
ヒロキ「避けねーのか。もう見えて
ねーのか?」
ヒロキがワンツーでパンチを打つ。
ツーのタイミングでヒロキの顔の
前で手を叩いて潜り込んで
ヒロキの腰に手をかけた。
ヒロキ「猫だまし?やられるか」
ヒロキは一瞬だけ止まったが
踏ん張って止まっていた。
ヒロキ「チャンスはやらねーよ。
残念だったな。諦めろ」
バアト「お前がな・・・」
バアトはヒロキを上に持ち上げ
首に手をかけ頭から下へ落とす
最中に自分の足をヒロキの体に
あててそのまま地面へ落とした。
ヒロキ「ぐあっ・・・」
バアト「効くやろ・・・
ラストオブザドラゴン・・・」
ヒロキは蹲っていた。
顎を少し引いて致命傷は
避けたがダメージは大きかった。
ヒロキ「ぐっ・・・つう・・・
なんだ・・・今の技・・・」
バアト「プロレスの技や・・・
殺す気で出した。怖かったやろ」
ヒロキ「プロレス?あんな危ない
技あんのか・・・俺じゃなかったら
死んでるぞ」
バアト「そうかもな。死んでたら
・・・死ぬなよ」
ヒロキ「遅いわ。やった後に
言うなよ。」
バアト「お前・・・直線の打撃とか
強いから。こういった変形の技は
弱いと思った・・・」
ヒロキ「喧嘩でこんなんしてくる奴
おらんだろ」
バアト「やっぱそうか。お前の弱い
とこだけ攻めるから。勝つために」
ヒロキ「いいね。バアトいいよ。
ゾクゾクしてきたわ」
ヒロキは瀕死のバアトがまだ
向かってくるのを見てまた
喧嘩が楽しくなってきた。
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