先生は黒板に線を引いた
左側に大卒 右に高卒と書いた
先生「世の中は学歴と資格社会や。
仕事ができようができまいが
学歴である程度は決められる。
学歴があれば苦労する事が少なく
働きやすい環境と給料がよくて
離職率が低いっていうのもある。
それは大体の会社の総務や人事は
知っていることや。
だから大卒は大事に扱われる。
その分給料も多く支払われる。
仕事ができなくてもな。
高卒は苦労することが多い。
離職率が高いっていうのもある。
これも同じく大体の会社の総務や
人事は把握している。
だから高卒は現場に廻される。
なのに給料は低い。仕事ができてもな。
まずここまでが人生として大きく違う。
大学出てるか出てないかの違いだけで」
司「そんなに違うの・・・?」
僕はよくわからなかった。
だけど守君は・・・
守「だから・・・か」
守君は清掃のバイトをしている。
技術がいる現場の方を経験している。
親方が学歴の事を言っているのを知り
親方はそれを知っているのを感じてた。
先生「次に人脈。これはいちいち
説明しなくてもわかると思うけどまぁ
一応言っておく。
大学で知り合う人っていうのは
ちょっとまた違っててな。
楽しいとか面白いとかではなくて
将来性の高い人間が多い。
企業の上の方の人とか管理職っていう
まぁ上の方の人になっていったりする
そういう人達との縁は大学にある。
みんなはこの道場で小さい頃からの縁
はもうできあがっているから。
道場内で学歴の差があったとしても
差別やそういうのはないだろう。
だけど高校卒業したら終わりや。
そっから先は自分で歩いてかなあかん
何年後かに会った時・・・
どうなってんだろうな?
大学卒業してる人生としてない人生」
全員がゾッとした。
僕らはこれだけである事を理解した。
先生は人脈。人付き合いについて
大事にする人しない人があると教えて
くれていたから。
それは好き嫌いで判断するのではなく
大人になった時そいつがどうなって
いるかはわからないから嫌いでも
ある程度は付き合っておけと。
どうしても無理は付き合わない。
自分軸の判断で決めればいいと。
先生「大学卒業進める理由は
他にもあるけど簡単に言えば以上。
次に大学の行き方だけど。
一般受験で争うのはバカなやり方。
狙うのは推薦。推薦で行け」
推薦の存在をここで教えてもらう。
成績が優秀ならこのやり方がある。
先生「学校では大学へ行く為の
推薦枠がいくつかあるはずや。
その中で自分がいけそうな所を
先生に聞いて把握をしておけ。
いいか?大学は推薦で入るんや。
一般受験より倍率は減るから」
憲吾「先生は推薦ですか?」
先生「あぁ。俺は工業高校やからな
一般受験で争ってたら大学なんて
行けてない。頭よかった訳ちゃうし」
司「勝負は推薦かぁ」
勝負する場所は推薦だった。
圧倒的に倍率は減る。
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