第1086話 四半円

2023年12月30日

第39部-選択決断旅行-

t f B! P L
司「お~。打ち合い」

守「手技ばっかやな。
まぁそうなってまうか」

お互い蹴りを出さない。
出せるタイミングがない

手技のスピードが速く
なると蹴りは致命的だ。

どっちも後ろに下がらず
膠着状態が続いていた。

お互いいつ動くかを待つ
先に動いたのは・・・

バッ・・・タンッ

憲吾「円?四半円か?」

桁成が憲吾の横に廻る。

桁成「やっと取れた」

憲吾「くっ・・・」

桁成が脇に直突きを打つ
しかし憲吾もさせない。

ガシイッ・・・

桁成「なっ・・・」

憲吾「うっ・・いてぇ」

憲吾は後ろ廻し蹴りで
対応して相打ちになる。

見えていなかった桁成が
ふらつき後ろへ下がる。

憲吾「チャンスや・・」

憲吾がトドメを刺しに
桁成へ向かっていった。

バッ・・・ダアァアン

憲吾「なっ・・あれ?」

桁成「ふ~。かかった」

不用意に近づいていった
憲吾を桁成は谷落としで
後ろへ投げ一緒に倒れた

司「うわぁ。すごい~」

守「ひっかけよったな」

桁成が憲吾の上に乗って
十字絞めで絞めつける。

野田「はいもう終わり。
桁成~。放してやって」

先生の止めが入り放した

桁成「あ~。終わった。
憲吾。大丈夫か?」

憲吾「ゲホッ・・ゲホッ
あれ擬態やったんか?
擬態に見えへんかったわ

まさか誘導やったん?」

桁成「いや・・・違う。
今もふらふらするし。

意識の外からやったから
あの瞬間ヤバイ思った。

憲吾に体当たりして倒す
か誘導するかで考えた。

そしたら足音が近づいて
きたから誘導を選んだ。

一瞬ぐらいやったらな。
危なくても力出せるし」

憲吾「じゃああっこでは
蹴っとくべきやった?」

桁成「そうやな。蹴りは
出されてたらあかんわ。

ガードするのが精一杯で
力防御で使ってまうし」

憲吾「もっと追い詰めて
おくべきやったんやな。
あーあ。失敗したぁ~」

最初の試合が終わった

遊びの試合のはずなのに
負けたくない試合だった

その後も勝ち進んでいき
僕達は優勝してしまった

このせいで・・・僕達は
かなり体力を奪われてた

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