司「お~。打ち合い」
守「手技ばっかやな。
まぁそうなってまうか」
お互い蹴りを出さない。
出せるタイミングがない
手技のスピードが速く
なると蹴りは致命的だ。
どっちも後ろに下がらず
膠着状態が続いていた。
お互いいつ動くかを待つ
先に動いたのは・・・
バッ・・・タンッ
憲吾「円?四半円か?」
桁成が憲吾の横に廻る。
桁成「やっと取れた」
憲吾「くっ・・・」
桁成が脇に直突きを打つ
しかし憲吾もさせない。
ガシイッ・・・
桁成「なっ・・・」
憲吾「うっ・・いてぇ」
憲吾は後ろ廻し蹴りで
対応して相打ちになる。
見えていなかった桁成が
ふらつき後ろへ下がる。
憲吾「チャンスや・・」
憲吾がトドメを刺しに
桁成へ向かっていった。
バッ・・・ダアァアン
憲吾「なっ・・あれ?」
桁成「ふ~。かかった」
不用意に近づいていった
憲吾を桁成は谷落としで
後ろへ投げ一緒に倒れた
司「うわぁ。すごい~」
守「ひっかけよったな」
桁成が憲吾の上に乗って
十字絞めで絞めつける。
野田「はいもう終わり。
桁成~。放してやって」
先生の止めが入り放した
桁成「あ~。終わった。
憲吾。大丈夫か?」
憲吾「ゲホッ・・ゲホッ
あれ擬態やったんか?
擬態に見えへんかったわ
まさか誘導やったん?」
桁成「いや・・・違う。
今もふらふらするし。
意識の外からやったから
あの瞬間ヤバイ思った。
憲吾に体当たりして倒す
か誘導するかで考えた。
そしたら足音が近づいて
きたから誘導を選んだ。
一瞬ぐらいやったらな。
危なくても力出せるし」
憲吾「じゃああっこでは
蹴っとくべきやった?」
桁成「そうやな。蹴りは
出されてたらあかんわ。
ガードするのが精一杯で
力防御で使ってまうし」
憲吾「もっと追い詰めて
おくべきやったんやな。
あーあ。失敗したぁ~」
最初の試合が終わった
遊びの試合のはずなのに
負けたくない試合だった
その後も勝ち進んでいき
僕達は優勝してしまった
このせいで・・・僕達は
かなり体力を奪われてた
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