第1029話　初対面

守「先生ってさ。恋愛相談
ってされたりせんの？」

野田「される。される。
苦手やって言ってるのに
みんな無視してくるねん。

司とか桁成とか他のみんな
も相談くるけどわからん」

守「司も？桁成も？」

野田「司はこの前嫉妬で
ぐだぐだ言うてたかな。

笑ってまいそうなったわ。

桁成は薫が他の男に告白
されたぁ。どうしよう？
言うて動揺してたわ」

守「なんやの？それ？」

野田「まだ男はええねん
あかんのは女連中の相談

あいつら・・・きつい」

守「どうきついの？」

野田「男は答えを求める
けど女は答え求めなくて
黙って聞いてたんやけど
最後にな。どう思う？
って言ってくるねん。

こっち流して聞いてる
のにどうも思われへん」

守「あははははっ」

真帆が来るまでの間・・
みんなの話をしていた。

そして・・３０分後・・

カランカラーン・・・

入口から誰か入ってきた
と同時に先生が手を振る

野田「真帆。こっちや」

真帆「なんなん？急に
呼び出したりしてさぁ」

守「この人が・・・」

守は黙ってみていた。
ただの綺麗な人だった。

どうみても普通に見えて
怖いようには見えない。

野田「しゃあないやんけ
真帆にしか相談できへん
ような事言われてるし」

真帆「なに？この子？
あらぁ。こんにちは～」

守「こんにちわ・・・
すいません。なんか無理
言ってしまったそうで」

真帆「いえいえ。いいよ
イケメンの相談やったら
なんでも聞くからね～。
蓮。あたしホットね」

蓮「はいはい。もう・・
容赦ないな。すんません
ホット１つくださーい」

先生がパシらされていた
しかも・・・普通に・・

守はちょっと焦っていた

真帆「初めまして～。
野田　真帆です～。蓮と
はどんな関係で？」

守「あっ。すいません。
沢田　守です。先生には
道場でお世話なってます」

真帆「沢田・・・守？
あ～。あの時の守君なん？
へぇ～。大きなったね～」

守「あの時の・・・って」

初対面でわからない。
守は思い出せなかった。