宮根「五感を使うってのは
一般的には集中力の強さと
言われてるねんけどそれは
半分の答えでしかない」
魂輝「半分なんですか?
もう半分の答えは?」
宮根「全身を使うことや。
そうやな。鍛錬方法は簡単
やから教えておこうか。
まず腰を落として中腰姿勢
になって左右対称に立つ。
そして全身に力を入れる」
守達も真似をしてやった。
全身に力を入れるってのは
かなり疲れてしまう。
1分間持続して力を入れる
ことさえできないだろう。
守「そういう原理か・・。
なるほどコツを掴んだわ」
魂輝「・・・ぐっ」
宮根「この鍛錬方法なら
集中力も一緒につくから。
時間の過ぎ方に遅れを感じ
意識も解放されていくわ」
魂輝「あぁ。きついです。
でもなんか体全体に血が
行き渡った感じがします」
宮根「そうそう。体全体に
集中力が行き渡った感じが
してきたら感覚は掴める」
守「こんな感じかなぁ」
一瞬だけ全身に力を入れた
そして間合いを計った。
守「タマ。打ってきてや」
守は何も構えていない。
魂輝君が軽く打ち込んだ。
守は打つと同時にかわした
宮根「そんな感じや。
もう守は形にできてるわ」
守「空気の流れの違いか。
全部ただの感覚やな。
これは説明ができへんわ。
これで司パパも俺の攻撃を
捌いてたんですね?」
宮根「基本はそうや。
相手と戦う時にはこの聴勁
を使って戦うねんや。
それだけで有利やから」
守「わかりました。
ありがとうございました。
また稽古を俺達につけて
下さい。お願いします」
魂輝「お願いしますです」
守達は深く頭を下げた。
宮根「まぁ。たまにはな。
あんま時間とれないけど。
つーか・・・2人共・・・
考え方が柔らかいよなぁ」
宮根が驚かされていた。
2人のその態度の全てに。
道場を閉めて家に帰る。
2人は車の中で寝ていた。
家につくとダディが守君と
魂輝君を部屋に運んでいき
布団で寝かしつけてあげた
父さんとダディは話をして
嬉しそうに話をしていた。
僕だけ仲間外れな気がした
それが少し悔しかった。
第4部-学校制圧戦- 完