玲子「私が出資している
お店ですので。共同経営
しているんですそのパン屋」
守「え?すげぇ」
玲子「ふふっ。すごいのは
沢田さんの方ですよ。
私なんかよりも断然すごいです」
守「もしかして初めて会った時の
あのレストランもですか?」
玲子「あれは違います。
知り合いのお店なんです。
コンサルとたまにコックしてます。
それにたまには顔出さないと
文句を色々と言われますので。
そうそう。そういえば昨日父の
お店に来ていただいたみたいで。
ありがとうございます」
守「いや。色々こんがらがるから。
お店も行ったんですけど。違う。
昨日は美味しいご飯でした。
あの人お父さんだったんですか。
えーっと日本食美味しかったです」
守は訳がわかっていなかった。
聞きたいことが色々とあった。
玲子「小さい店でお恥ずかしい
ですけど。一生懸命やってきて
いるお店なんです」
守「いえいえ。素晴らしいです。
お店やるってすごいですよ。
自分全然わからないですけど」
玲子「ありがとうございます。
もう私のことバレてるかもしれない
ですけど・・・」
守「ええ。聞きました。
料理人なんですよね」
玲子「・・・ええ。そうなんです。
お恥ずかしいのですが」
守「何も恥ずかしくないですよ。
料理の世界ってよくわからない
んですけど難しそうですし」
玲子「沢田さん。私のこと
まだ知らない感じですか?」
守「え?料理人っていう
ぐらいしか」
玲子は少し驚いていた。
そして守に優しく微笑む。
玲子「沢田さん。今度3か月
ほど研修に行かれるということ
を父が言ってたと聞いたのですが」
守「あー。そうなんです。
そういえば酔って話してましたね。
別に隠すことでもないんですけど
実はまだよくわからないんです
最近聞かされたことなので」
玲子「そんな感じなんですか。
お医者さんの動きってもっと
予定だらけじゃないんですか?」
守「他の人はそうみたいですけど
なんか自分は日本人だからか
扱いが雑くて。外科医になれと
言われたとこで研修組まれる
ことになった感じです」
玲子「外科医?すごいですね。
外科医だと確かエリートコース
でしたよね」
守「そうみたいですけど。
自分エリートではないので」
玲子「すごいなぁ。沢田さん。
尊敬します。・・・沢田さん。
私もう我慢できないので
言います」
守「・・・え?」
玲子「私と結婚前提で
お付き合いしませんか?
いえ。お付き合いして
もらえませんか?」
守「え・・・?」
守はあっけにとられていた。
少し沈黙が流れ玲子も我に返る。
玲子「すみません。変なことを
言って。実は私は沢田さんの
ことをもっと前から知っていて
この人となら結婚したいって
思ってたんです。実際にお会い
してこの人だと思ってました。
沢田さんは私のことを知らない
のはもちろんですし忙しいのも
存じてます。返事は急ぎません
し研修が終わってからでも返事
いただければ嬉しいです。
ダメならダメで諦めます」
玲子は守に頭を下げてた。
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